ボウリング用語辞典
一巻(ア・カ行)
こちらでは、ボウリング用語を50音順で掲載しています。
四巻にまとめておりますが、トップページの総索引からもご覧頂けます。
RG
回転半径のこと。別名、慣性モーメント。
数値が大きい程回転しにくく(転がりにくく)、走りやすい(滑って行きやすい)。
RGが2.430〜2.535のボールを低慣性、2.536〜2.640のボールを中慣性、2.641〜2.800のボールを高慣性と呼び、
ボールを選ぶ上での指標となる。
関連語: ΔRG
アウトサイド
アプローチやレーンの右サイド(左投げの場合は左サイド)のこと。
一般的にレーンの外はオイルが少なくなっているので、曲がりの弱い球質の場合やレーンがオイリーで曲がりにくい場合に、
アウトサイドから投球することになる。
対義語: インサイド
アクシス
ボールが回転する軸のこと。回転軸。
アクシスチルト
水平方向から見た時の回転軸の傾きのこと。
0°なら縦回転、90°なら横回転(UFOボール)になる。
ボールが先に進むにつれてアクシスローテーションと共に減少していく。
関連語: フックアウト、ロールアウト
アクシスポイント
ボールの回転軸とボール表面との交点のこと。
地軸に例えた場合の、南極や北極にあたる部分。
関連語: PAP
アクシスローテーション
ボールの進行方向と回転軸の差の角度のこと。
ボールが進むにつれアクシスチルトと共に減少していく。
関連語: フックアウト、ロールアウト
アジャスティング
狙ったライン通りに投げられるように、ボール(テーピング等)や立ち位置などを調整すること。
上級者にとって、必要不可欠なスキルであり、この力がモノをいう。
厚い
ポケットよりも1番ピンに近い部分に当たること。
スプリットになるリスクが高くなる。
対義語: 薄い
アドレス
投球準備でアプローチに立つこと。助走を始める前の状態。
スタンスを決め、ボールを構えて、目標のスパットを見る。
投球の基点。ここから1歩目までをミスったら、全てが台無し…。
アプローチ
ボールを持って構えてから、投げるまでの助走路のこと。
ファールラインより手前の約15フィートの部分。
アプローチスポット
アプローチに、投球の目安の為に付けられた丸い目印。
ファールラインに平行して順に、7個(ファールライン直前)、5個(3.66m手前)、7個(4.27m手前)に付けられている。
同義語: ドット
アベレージ
いくつかのゲームの総合計をゲーム数で割ったもの。いわゆる平均点。
最近の20〜30ゲーム(最低でも10ゲーム)のアベレージが、今現在の自分のアベレージとして信頼できる値になるとされる。
アメリカン方式
プレイヤーが、リターンラックを挟んだ2つのレーン(1ボックス)を使って、
フレーム毎に交互に投げる方式。
普通(ヨーロピアン方式)に比べ、2つのレーンを使う分、レーンコンディションが変化しにくい(レーン1つ当たりの使用量が半分になる為)、また競技会での公平性を少しでも担保するというメリットがある反面、
2つのレーンコンディションを把握し、投げ分けなければならない難しさもある。
と、言っても一般人にはよく分からないだろう…。中〜上級者向けのゲーム方式と言える。
ホントは「アメリカ方式」と言うのが正しいらしい…。
対義語: ヨーロピアン方式
アレー
レーンの別称。板が綺麗に並んで配置されていることからそう呼ばれる。
同義語: レーン
アレーベッド
レーンのファールラインから1番ピンまでの間のこと。
アロー
レーンやや手前に記されている、矢の形をした7つの印のこと。
日本ではスパットと呼ばれているが、アメリカではアローが主流らしい。
同義語: スパット
アングル
(1)ボールがピンに当る角度のこと。
(2)投球の狙う角度のこと。
板目
レーンにびっしり敷かれている、39枚の縦に細長い板の枚数を数えるときに使う用語。
(現在主流のシンセティックレーンでは、細長い板に見えるのは全て模様だが…。)
一般的に、右側から1枚目、2枚目、…、という風に数える。
インサートテープ
主にサムホールの調整に使うためのテープのこと。
指の状態に合わせて貼ったり剥がしたりして調整する。主にホールの親指の爪側に貼る。
詳しくは、みなみプロショップ - ボウリンググッズ解説 にて。
インサイド
アプローチやレーンの左サイド(左投げの場合は右サイド)のこと。
主にレーンの端のオイルが薄くなり、曲がり過ぎるようになった時に、オイルを探してインサイドに入っていく。
対義語: アウトサイド
インザダーク
1・5番、2・8番ピン、3・9番ピンが残った形のこと。
前のピンに隠されて、後ろのピンが見えない(闇の中)という意味。
同義語: スリーパー、ダブルウッド
インステップ
(1)右(左)投げの場合、右(左)へ投げる方法のこと。
(2)最終ステップを内側に踏み込むこと。
インチ
1inc(インチ) = 約2.54cm(センチメートル) = 1/12ft(フィート)。
本場がアメリカなだけあって、ボウリングにおける全ての長さの単位はインチやフィートで表される。
ウールワース
5・7番ピンや5・10番ピンが残った形のことで、スプリットの1つ。
よく出るスプリットで、安価な品物を多く扱うデパート、という意味に引っかけた用語。
同義語: ダイムストア
ウォッシュアウト
1・2・4・10番ピン(右投げ)や1・3・6・7番ピン(左投げ)が残った形のこと。
ヘッドピンが残っている為スプリットではないが、スペアカバーするのは若干難しい。
進入角度はある(フックしている)が薄目に3番ピン(左投げなら2番ピン)に直撃するとこの形になる。
同義語: ワッシャー
薄い
ポケットよりも3番ピン(左投げなら2番ピン)に近い部分に当たること。
タップやバケットになるリスクがあるが、厚めよりスプリットになりにくい分、薄めに当った方がベターである。
対義語: 厚い
打つ
俗にボウリングをすること。ピンを打つという意から。
例えば、4人で投げる場合は「4人打ち」と言う。
ウッドレーン
木製のレーンのこと。
ゴロゴロ音がする、昔懐かしのレーン。
最近では少数派だが、シンセティックレーンに比べ、レーンコンディションが安定している。
対義語: シンセティックレーン
ウレタン
カバーストックの1つ。ポリウレタン。現在のハウスボールの主流。
そこそこ曲がり、コントロールもしやすいのが特徴で、初心者〜中級者向けの安価ボールである。
ポリエステルに比べれば曲がるものの、充分スペアカバー用にも使え、便利なボールといえる。
表面は粗めだが、触感はスベスベしている。色はカラフルなものが多い。
関連語: カーバイド、パーティクル、
プロアクティブ、ポリエステル、リアクティブ
オーバーターン
リリース時に、手首を(極端に)ひねってボールに回転を与えること。
フックボール始めて間もない入門者〜中級者によく見られる悪癖。
治さないとコントロールもスコアも頭打ちになるので、気付いたらすぐに矯正しましょう。
総支配人も昔この癖があったので、矯正するのが大変でした…。
関連語: ターン
オープンバック
バックスイングで肩を後ろに引くスタイル。ボールに強い回転を掛けやすくなる。
オープンフレーム
マークが付かなかった(ストライクやスペアがとれなかった)フレームのこと。
これが多いということは、コントロールが不安定である証拠。スコアも伸びません。
中級者なら2〜3個以内に、上級者なら0個を目標にしたいところ。
同義語: ミス
オールウェイ
あるフレームから残りの投球全てをストライクすること。
早い内にオープンフレームを出しておけば、後はお気楽…。
オールスペア
全てのフレームでスペアを取ること。
スコアは最低で100点、最高で190点が出る。
オイリー
オイルが多く(厚く)塗られたレーンコンディションのこと。
曲がりにくく、スピードが出る早いレーンのこと。
同義語: ヘビー
対義語: ドライ、フッキングレーン
オイル
レーンに塗られている油のこと。コンディショナーとも言う。
レーン保護やボールのスピード維持、レーンコンディション形成等の目的で使われる。
遅い
レーンのオイル量が少なめであること。
摩擦が大きくなることで球速が落ち、ボールが曲がりやすくなる。
対義語: 早い
オフセット
ピンがピンスパットからずれていること。
ピンスパットの上に正しく置かれていないこと。
重い
アプローチの滑りが悪いこと。スライド脚の膝に負担が大きくなる。
重い方が好みならいいが、もし突っかかる様だと危険。
対義語: 軽い
オンス
1oz(オンス) = 約28.4g(グラム)。
ちなみに16オンスで1ポンドになる。
本場がアメリカなだけあって、ボウリングにおける全ての重さの単位はポンドやオンスで表される。
カーバイド
カバーストックの1つ(プロアクティブの1種)。炭化カルシウムの慣用名。
リアクティブウレタンにカーボン系の微粒子を混ぜてレーンキャッチを良くしたもの。
表面の細かい粒子が摩擦を大きくし、オイリーなレーンでも良く走り良く曲がるのが特徴。
性能はいいが寿命が短いのが欠点。
関連語: ウレタン、パーティクル、
プロアクティブ、ポリエステル、リアクティブ
カーブボール
緩やかに大きな弧を描きながら曲がるボールのこと。
フックボールより大きなターンで投げると、右投げの場合、右側に大きくふくらんだ後、左に曲がって行きます。
スプリットなどで大きな曲がりが必要な際に使えるが、コントロールが難しい上、
曲がり過ぎて逆にボールの破壊力が落ちることもあり、普段はほとんど使えない。
参考: ストレートボール、バックアップボール、フックボール
ガイド
ファールラインとスパットとの間にある丸い目印。
スパット同様、ライン取り(狙う際)の目印に使う。
カウント
1投目で倒したピンの本数のこと。
スペアを取った次のフレーム1投目で倒したピンの数を、この様に呼ぶことが多い。
ガター
レーンの両側に設置されている溝のこと。(ガーターではない)
又、この溝に落ちることも意味し、1投目ならスコアに『G』の印が付き、0点となる。
ちなみに、一度溝に落ちたボールが跳ね戻ってピンを倒した場合も0点となる。
関連語: パドル
カップリスト
手首が内側に折れた状態のこと。
親指が抜けやすく、中・薬指の掛かりも良くなる為、回転数が増え強いボールが投げられるが、無理矢理すると手首に負担が掛かるので注意が必要。
対義語: ブロークンリスト
カバー
スペアをとること。
同義語: スペア
カバーストック
ボール構造の一番外側の層となる部分(いわゆる表面の材質)のこと。
ボールの動きを決める要素の7割以上を占める重要な部分。
同義語: シェル
関連語: ウレタン、カーバイド、パーティクル、
プロアクティブ、ポリエステル、リアクティブ
カバーボール
スペア用ボールのこと。
特に10番ピン(左投げなら7番ピン)カバー用のボール。
カバーストックがポリエステル等の曲がりにくい材質でできており、
コントロールが重要な場面(特に残りピンが少ない場面)で使う。
壁
いわゆるフッキングポイントのこと。
まるでそこに壁があるかの様に、ボールがそれに影響を受けて動くことから。
軽い
アプローチの滑りが良いこと。
滑りが良い方が、スライド脚の膝への負担も軽く、リリースタイミングも取りやすいが、
逆に滑り過ぎると、バランスを崩したり、転倒してしまうこともある。
バランスを崩すと言うことは、フォームが悪いと言うことなので、軽いコンディションは、中〜上級者向きと言える。
対義語: 重い
キーピン
スペアをとる際、残りピンの中で一番手前にあるピンのこと。
これに当てないと、ピンアクションによるラッキーがない限り、まずスペアカバーできない。
キックバック
ピンデッキの両壁となる部分。
ここに当って跳ね返ったピンが、残っていたピンを倒してくれることも!
キャリーダウン
ゲーム数を重ねることで、オイルがレーンの奥へ延びている状態のこと。
当初、レーンの奥の方にはオイルが塗られていないが、投球によりボールに付着したオイルがレーンの奥の方に付いてゆき、
結果的にオイルが奥へに運ばれて行く現象が起こる。
こうなると、ボールの動きのキレがなくなり、狙いよりアウトサイドへ外れるようになる。
キレ
ボールの動きにおける、フッキングポイントからの方向転換の鋭さのこと。
キレがいい方が曲がりがはっきりして、ピンアクションもいいので人気があるが、その反面、コントロールが難しくなる為、スコアの波(高低差)が激しくなりやすい。
キングピン
5番ピンのこと。
唯一他のピンに囲まれている(守られている?)ピンだから。
ストライクを狙うならこのピンを狙え!(ポケットはこのピンに当てる為のポイント)
ポケットに入ったのに残ったということは、球威や回転が弱い証拠である。
食い込み
ボールのピンに対する当たりの強さ、破壊力のこと。
ボールは意外にも、ピンに当たるとその進行方向を変えるものだが、
フック回転が掛かっていると、あまり跳ね返されず、ピンに食い込んで行く。
クッション
ピンデッキの後ろにあるゴム製のストッパー。
ボールやピンの衝撃を和らげるクッションになっている。
クランカー
ボウラーのスタイルの1つ。
回転数が多く(12回転以上)ボールをL字の様に極端に曲げるようなタイプの人のこと。
関連語: ストローカー
グリット
ボール表面の仕上げに使用する固形研磨剤(砥粒)のこと。
関連語: サンディング、シャイニー、ダル
グリップ
(1)ボールの握り方(持ち方)のこと。
指穴の大きさ・指穴の間隔(スパン、ブリッジ)・指穴の角度(ピッチ)の3つの要素のこと。
(2)フィンガーグリップのこと。
クリーンゲーム
ミスをせずに、ストライクとスペアだけで終了したゲームのこと。
同義語: ノーミス
クリスマスツリー
2・7・10番ピンや3・7・10番ピンが残った形のことで、スプリットの1つ。
残った3本のピンを結ぶ線が、クリスマスツリーに似た形になることからつけられた名称。
クロスアレー
アプローチの右(左)側からステップし、左(右)側に立っているピンを狙うこと。
7、10番タップ等、端が残ったピンをスペアカバーするには、この投げ方(ライン取り)が基本。
コア
ボール構造の核となる部分のこと。
その比重や形状は、ボールの動きを決める要素の2割強を占める。
コアアクシスアングル(CA)
ボールの回転軸に対する、ボール内部で吊り下げられているコアの角度のこと。
ボールの大きさには規定があるので、PAPとピンの間の距離で近似でき、
ドリルの際、ボールのポテンシャルをどれだけ引き出すかを決める指標として利用されている。
詳しくは、みなみプロショップ - ドリルレイアウトについて にて。
硬度
ボールの表面の固さのこと。規定で72〜90の間と決められている。
数値が大きい程硬く、走りやすい(滑って行きやすい)。
ゴールポスト
7・10番ピンが残った形のことで、スプリットの1つ。
残った形がゴールポストに似ている為(ボールが2本の真ん中を通ったら、「ゴ〜〜〜ル!」と言ってからかってあげましょう)。
まずムリだが、取れるとしたら、高速・高回転ボールで片方のピンに極薄く当てて、
それをキックバックに跳ね返してもう一方のピンに当てるしかないか…。
同義語: スネークアイ、セブンテン
コンベンショナルグリップ
ボールの握り方(グリップ)の1つで、中指・薬指の第2関節で持つ。
持ち易いが、回転を与えにくく、フックボールを投げるには不向き。
ハウスボールは、この握り方で持てるようになっている。
関連語: セミフィンガーチップ、フィンガーチップ