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郷に入っては郷に従え

ようこそいらっしゃいました!
こちらではインドネシアの雑学を紹介しています。
役立つものもあると思うので、旅立つ前に是非御一読を。

おことわり

このページは、2010年11月25日を最後に、記事内容の更新がされておりません。
現在の情報とは異なる部分が存在する可能性がありますので、大変申し訳御座いませんが、その旨ご理解の上でご覧頂ければ幸いです。

全般

治安状況

総支配人が住んでいた1990年代前半のインドネシアは、スハルト政権下で好景気を迎えており、 治安も比較的安定していました。(と言っても、やっぱり夜は外を歩けませんが…)

でも、私は塾の帰り(もちろん夜!)に、バジャイ(自動三輪車)に乗って1人で家に帰ったことがあります。
普段は車でお抱え運転手に送り迎えして貰っているのです(決して金持ちではないですよ!日本人は皆そうです)が、 その日は何故か帰りに車が動かなくなってしまい、更にけっこう夜も更けていた為タクシーもおらず、 バジャイで帰るしか方法が無かった訳ですが、やはり不安でした。(バジャイの運ちゃんを信じてましたが…)

話が逸れてしまいましたが、現在はというと、こんなことはとてもできません!

1990年代後半から2000年初頭にかけてのアジア通貨危機やアメリカ同時多発テロ以降、経済が不安定となり、 またジェマー・イスラミア(JI)というアルカイダ系テロ組織によるテロ事件も起きる等、 残念ながら治安が悪化してしまいました。

最近は落ち着いてきている様ですが、やっぱり『日本人はお金持ち』と思われていますので、 普段からそれなりに気を付けておく必要はあるでしょう。

ちなみに、インドネシアで一番嫌われているのはオーストラリア人です。

日本は太平洋戦争時にインドネシアを占領したことがありますが、 当時インドネシアを植民地にしていたオランダを追い出したという側面もあり、あまり悪く思う人はいないようです。
むしろ、その後の関係(経済面等)から、比較的友好的なのではないかと思います。

蚊には要注意

蚊は誰だって嫌でしょう。
噛まれたら痒くて痒くて仕方ないですし、寝ている時に耳元でぷ〜んと飛ばれたら…たまったもんじゃありません。

人間にとって不快であり、また簡単に駆除できる存在の蚊ですが、 実はウィルスの媒介屋としても知られており、時には蚊の一噛みが人を殺してしまうこともあるのです。

日本ではあまりありませんが、熱帯ではそうはいきません。

一番有名なのはマラリアですが、インドネシアでそれに匹敵するくらい有名なのがデング熱です。
日本にもデング熱はありますが、これより症状は重いです。(かく云う私もかかったことがあります)
毛細血管の壁が弱くなることで内出血を起こし、体中に小さい赤班が現れます。(もちろん発熱もします)

旱魃になった年(エルニーニョ現象の影響)に大流行する様なので注意して下さい。

生活・文化編

最適な服装とは?

インドネシアは、そのほとんどが熱帯雨林気候、及び準サバナ気候であり、 毎日昼は気温が30℃を超え、夜は熱帯夜(25℃以上)となります。

日本の真夏程度と、島国なので気温がべらぼうに上がる訳ではありませんが、 赤道直下の為、日差しの強さは日本の比ではありません。
赤道付近は比較的オゾン層が厚いので、オーストラリア程注意する必要はありませんが、最低限の紫外線対策は必要でしょう。

総支配人は当時、Tシャツ1枚に短パンという、いわゆる真夏の格好でした。
服装は、基本的に日本での夏の格好と一緒でいいと思います。

ただし、日本とは違って熱帯特有の危険な虫(伝染病を媒介する蚊等)が存在するので、 虫が多く居そうな所へ行く際は、長袖を着る等(山登りの格好?)をした方がいいでしょう。

インドネシア料理や特産物

地方によって料理の味は様々ですが、日本人の口に合いやすい料理が多いようです。

香辛料が入っているのは当然ですが、それほど辛くないジャワ風、 様々な香料の上に唐辛子や胡椒をふんだんに使ったスマトラ風に大別されます。

インドネシアの特産品には、バティック(ジャワ更紗)、木彫製品、銀製品、イカット(織物)等があります。
特にバリの伝統工芸は特色豊かであり、土産物としてもってこいです。

詳しくは インドネシア図鑑 をご覧下さい。

生水は飲むべからず

日本では水道水をそのまま飲むことができますが、現地では決して飲んではいけません。
都市部など上水が通っている所もありますが、あまり衛生的ではないので、飲まないのがベストです。

市販されているミネラルウォーターか、水道を充分煮沸消毒してから飲むようにして下さい。

現地人とふれあう際の注意点

インドネシア人は、そのほとんどがイスラム教徒です。(バリ島はヒンズー教徒)
よって、気を付けなければならない点が多くあるので、ある程度は知っておきましょう。

イスラム教では、左手は不浄なものとされています。
握手をしたり、物を渡す時には、左手を使わないようにしましょう。
また、頭を触るのもタブーです。

イスラム教では、1日に5回お祈りの時間があります。(スピーカーでコーランが流れます)
仕事中だろうと何だろうと、聖地メッカに向かってお祈りをします。

日本の寺社仏閣やキリスト教の教会に当たるのがモスクです。
訪れたら、靴を脱ぎ、帽子をとるようにしましょう。
また、肌の露出の多い服装はふさわしくありません。
モスクは信徒にとって神聖な場所であることを念頭において見学しましょう。

イスラム教徒は豚を食べることを禁じられています。
一方、ヒンズー教徒はお酒を禁じられています。

イスラム教ではラマダンという断食月があり、その1ヶ月間は太陽が出ている間の飲食ができなくなります。(唾も吐き捨てます)

いくつか列挙してみましたが、大きな文化の違いがあるのは明白なので、軽はずみな行動をしないよう気を付けましょう。

旅行編

移動手段について

日本人としては、飛行機と自動車(バス、タクシー等)が基本です。
他に路線バス、バジャイ(自動三輪車)、鉄道、船舶がありますが、特に治安面において、あまりオススメできません。

そんなこと言ったらタクシーだって…と思うでしょうが、個人タクシーでなければ大丈夫です。
でも、ホテルから出ているシャトルバスが一番安心できます。

飛行機は、日本の航空会社がもちろんベストですが、国内線ならインドネシア最大手のガルーダ航空が良いでしょう。

タクシー活用術

前置きしておきますが、これはインドネシア語が喋れて、インドネシアに慣れている方限定です。
総支配人の体験談としてお読み下さい。

バリ島を旅行した際、私達は地元のタクシーを1日借り切って各地を回っていました。
運転手にはいくら渡していたかは忘れてしまいましたが、かなり破格の料金だったと思います。(もちろん要交渉)
前日、ホテルに行く時に乗ったタクシーの運転手に交渉し、当日の朝に来てもらう約束をします。

ホテルは南部にありましたが、北上しながら観光スポットを転々とし、 最終的に北部にあるキンタマーニ(火山のカルデラ外輪部)まで行きました。

多少リスクはありますが、行きたい所へ好きな時間だけ滞在できるので、かなり自由度が高いのが利点です。
かなり満足度が高かったと記憶しています。

値切りはあたり前

個人商店や行商人から物を買う場合、値切るのはあたり前です。(全世界共通ですね)
『日本人はお金持ち』と思われていますので、かなりあり得ない値段(高値)をふっかけてきます。

まず一番に心掛けるのは、物価がかなり低いということです。
日本と同じ金銭感覚では必ず失敗します。
なので、こちらも遠慮なく、ズバッとかなりあり得ない値段(安値)をふっかけましょう。

当然、相手はダメと言うでしょう。
でも、これを初値にすることが大事なのです。

後は駆け引きで、お互いに折り合える値段を模索して下さい。
とにかく、現地の物価を把握しておくことが、値切りマスターへの一番の近道です。

忍び寄る魔の手

全般の治安状況でも記しましたが、 『日本人はお金持ち』と思われていますので、普段からそれなりに気を付けておく必要があります。

過去にこんな事件がありました。

バリ島では、不思議なキノコを売る商人がいて、これを買ってしまうと逮捕されてしまいます。
実はこれは警察のオトリ捜査で、これで日本人観光客が実刑を受けたことがあります。

ジョグジャカルタでは、現地ガイドに日本人観光客が殺され金品を奪われたことがあります。

日本も徐々に治安が悪くなりつつありますが、まだまだ諸外国に比べればかなり安全です。
インドネシアに限らず、海外では油断もスキも見せないことが大切です。

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