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みなみの一からボウリングレッスン
2-2 狙いはスパット!

マイボウラー初級編 【適正アベレージ:101〜140】

マイボウラー初級の方のみ御覧下さい。

ラインを決めて投げる

前にも言いましたが、ボウリングではコントロールが重要です。
皆さんはボールを投げる時、何処を狙っていますか?

ピンを狙っている方。
確かに最終目標はピンですが、そこまでは約18mもの距離があり、 これを正確に狙うのはなかなか難しいものです。

そこで、遠くのピンよりも近くにあるスパットと呼ばれる三角印▲を狙うようにしましょう。

スパットまでは4〜5mと狙いやすい距離にあります。
総支配人も、投球動作の際、一切ピンを見ることはありません!
たった今から、みなさんもピンを狙って投げるのは卒業しましょう!

スタンディングポジションの決め方は前に説明しましたよね?
前後の位置は変えずに(今の段階では必要ありません)、 左右の位置だけを動かすことで、ボールを何処にヒットさせるのかを決定します。

まず、狙うピンとスパットを結ぶ直線上にあなたの右肩が来る様に、アプローチに立って構えます。
この時に、必ず立ち位置を覚えておきましょう。

その立ち位置から投げて、狙い通りにボールがスパットを通ったとします。
狙い通りのピンにヒットすればそれでいいですが、

もしに逸れた場合は、立ち位置と狙い(スパット付近)を同じ分だけへずらして(平行移動して)投げてみて下さい。
逆にに逸れた場合は、立ち位置と狙い(スパット付近)を同じ分だけへずらして(平行移動して)投げてみて下さい。

これまでは、ファウルラインに対して垂直(ピンに向かって真っ直ぐ)に投げているだけだったので、この様な「平行移動」というライン調整法になりますが、 今後はスパットは変えずに、立ち位置だけを移動する調整法も必要となってきます。(次の項以降を参照)

ラインとは、立ち位置(右肩)からスパット付近を通り、狙うピンまでのボールの軌跡(通る線)のことで、 これを予めイメージし、その通りに投げるのが、本当のボウリングの狙い方なのです。

そして、そのライン通りに投げても狙ったポイント(ピン)に当たらなかった場合は、 例えば上記の様にラインを変えて、狙ったポイントに当たる様に調整をしていきます。

スパット理論

この項目はやや難しい内容となっています。(数学が苦手な方は特に…)
ただ、「そういうもんか。」程度でいいので、とりあえず理解だけはして下さい。
総支配人も、実際にそのまま使うことはありません。
そういう知識(イメージ)を持った上で、経験則に当てはめてラインを決めています。

スパットを目標に投球するボウリングのことをスパットボウリングと言います。
約18m先のピンではなく4〜5m先のスパットを狙うことで、正確にボールをコントロールすることが出来るようになります。
ここで、下図にレーンの概略を示します。

レーン概略図

この図を見ると、スパットからスタンスドットまでの長さとスパットから1番ピンまでの長さの比が、2:3になっているのが分かると思います。
その比によりスパットを中心に三角形を描くと、2つの相似三角形(図中赤線)を描くことができます。
その相似三角形の底辺の長さの比は2:3となります。

そこで、アプローチで板目2枚分だけ左方向へずらして立ち、同じスパットの上を通るよう狙ってボールを投げると、 ピンに当たる位置が板目3枚分だけ右方向へずれます。
もちろん逆に、立ち位置を板目2枚分だけ右方向へずらしても、同じスパットを通せば、 ピンに当たる位置が板目3枚分だけ左方向へずれることになります。

スパット理論とは、この様な2:3等の比率からボールを転がすコースを導き出す理論のことなのです。

スパット理論で考えられる比率は2:3だけではありません。
1つは、スパットから1番ピンまでの長さとスタンスドットから1番ピンまでの長さの比が、 3:5になっている3:5比率(図中青線があります。
ボールがピンをヒットする角度を変えたい場合に、この3:5比率を利用します。

もう1つは、スパットからスタンスドットまでの長さとスタンスドットから1番ピンまでの長さの比が、 2:5になっている2:5比率(図中緑線があります。
10番ピン等の右側のピンを狙う場合、 基本の2番(右から2番目の)スパットから3番スパットに狙いを変えた方がいいので、その場合にこの2:5比率を利用します。

注意:スパット理論は、レーンの状態が一様で、 完全なストレートボールを投げることを前提にしています。
しかし、実際のレーンにはオイルが塗られており、レーンの状態が一様である事はあり得ない(しかも刻々と変化する)上、 人間が完全なストレートボールなんて投げられるはずがありません。
あくまで理論なので、鵜呑みにはせず、自分の球質やレーンコンディションを考慮した上で活用して下さい。
ただこれは、経験して掴んでいくしかないので、初めの頃はそのまま使って、この理論を体験することで理解できればいいと思います。

ストライクの狙い方

ストライクを取れば、基本スコア10ピンに加え、これより1投先、2投先に倒したピンの数も加算されるので、 大きくスコアアップするチャンスとなります。

しかし、これがなかなか難しい…のですが、ある条件を満たすことにより、かなりの確率でストライクが取れるようになります。

一番重要なのはボールをピンにヒットさせる部分です。

1番と3番ピン(一番手前のピンとその右隣のピン)の間をポケットと言い、ここにボールをヒットさせるとストライクになり易くなります。
ストライクコース

更にストライクの確率を上げる為に、ボールをフックさせてポケットに約5°の角度でヒットさせます。
なぜフックさせなければならないかと言うと、約5°というのは、隣のレーン(約1.6m右)からストレートで投げる位の角度だからです。

それではまず、ストライクを狙うストライクラインを決めましょう。

まずは板目15枚目(右肩が10枚目に来るよう)に立ち、10枚目(右から2つ目のスパット)を通して、 17.5枚目のポケットにヒットさせるラインをイメージします。

きっちり狙ったラインをボールが通ったとして、狙い通りのピンにヒットすればそれでいいですが、今度は、

もしボールがポケットよりも左方向へずれてヒットしたなら、狙うスパット(10枚目)はそのまま動かさずに、 立ち位置だけを左へずらして投げてみて下さい。
逆に右方向へずれてヒットしたなら、狙うスパット(10枚目)はそのまま動かさずに、 立ち位置だけを右へずらして投げてみて下さい。

今までは、ピンに向かって真っ直ぐに助走していたかと思いますが、 このライン調整方法を行うと若干斜めに助走することになります。
当然違和感があると思いますが、今までの真っ直ぐの時と同じ様に投げて下さい。

この様なライン調整を続けて、あなたがストライクをとるのに最適な立ち位置を見つけましょう。
そして、この立ち位置をしっかり覚えておいて下さい。

ストライクラインで投げることができれば、ボールは1,3,5,9番ピンを直接倒し、残りはピンアクションで倒れてくれるはずです。
これでもストライクが取れない方、特に5番ピン(真ん中のピン)が残ってしまう方は、ボールのパワー(ボールの重さ、回転、スピード)が足りません。

実はピンは結構重くて(約3ポンド半)、例え1本でも当ると、ボールは弾かれてパワーダウンし、進む方向も変えてしまいます。
なので、1投目はできればパワーのあるボールを投げる必要があります。

でも、現時点では、決して無理にパワーのあるボールを投げないようにして下さい。
力を入れると、コントロールが狂って、せっかくのフォームが崩れてきてしまいます。

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【練習】ピンを見ずに投げる

ボウリングにおけるコントロールは、予めボールの軌道をイメージし、いかにその通りに投げれるかにかかってきます。

投球フォームの練習の過程で、2番ドットからスタートし2番スパットを通すように投げていたと思いますが、 予めイメージするボールの軌道は、まさにこの2番ドットと2番スパットを結ぶラインなのです。

でも、ライン―― だと、細いのでなかなか通せません…。

そこで、ラインではなく「ジェットコースターの線路」をイメージしましょう。
線路の上をボールを転がすイメージで投げて下さい。(脱線しないようにそっとね)
とにかく、シャドーボウリングでラインをイメージする癖をつけること。
それが大事です。

ポジションとアドレス

現時点では、なかなか思った通りに投げられないと思います。
上級者でも1枚程度の誤差はありますので、あまり思い詰める必要はありません。
とりあえず、狙ったスパットと左右2枚ずつまでの誤差に収めれるように練習しましょう。

ちなみに総支配人は、アドレスの際、スパットを見た後に、更に手前にあるファールラインの所の点(リリースドット)を見てラインをイメージしています。
ただ注意しなければならないのは、うつむき加減になってしまうので、背筋は伸ばし、頭の位置は投球中動かさないことを心がける必要があります。

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