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みなみの一からボウリングレッスン
1-3 簡単なボールの投げ方

一般人編 【適正アベレージ:120以下】

一般の方は必ず御覧下さい。
初級者以上の方も復習して頂くことをお勧めします。

投げ方を覚えよう

まずお断りしておきますが、
当レッスンでは右手投げの説明をしていきます。

恐れ入りますが、左手投げの方は、右を左に置き換えてご理解下さい。

ちなみに右のキャラクターは、これから当レッスンで実演をして頂く『もっくん』です。ヨロシク。

もっくん

ボウリングのボールを投げる動作は、大きく4段階に分かれます。
まずは上半身の4段階の動き、次に下半身の4段階の動きを覚え、それを融合させることでできあがります。

難しそうですが、ちょっと練習すれば、誰でも簡単にマスターできます。
今まで投げ方を知らず、適当に放ってた方は、見た目もスコアも劇的によくなるはずです。

以後、フォームがおかしくなった時も、一度基本から復習することをオススメします。

上半身の動き「振り子運動」

ボールは重いですから、これを少ない力でスピードのある投球を実現する為に、 肩を支点に、ボールを錘(おもり)に見立てた振り子運動を利用します。

振り子運動をすると、基本的に腕が伸びきる為、大きな腕力は必要としませんが、 遠心力を利用してスピードを付けることができます。
更にスイング軌道を安定させることで、細やかなコントロールが可能になります。

投球動作は4段階に分かれるというのは覚えてますね?

なお、上半身で動かすのは、肩から下の腕の部分だけです。

これから、1段階ずつ投球動作の順番で紹介していきます。

第1段階「ボールを前に出す」

両手で構えたボールを身体の前に差し出します。
大きな動作はいりません。
斜め下前方に、そのまま両手でゆっくり運んであげましょう。

第2段階「ボールが下りて行く」

ボールを前に出すと、腕がその重さを支えきれなくなり、勝手にボールが下へ下りていきます。
無理にボールを下ろす必要はありませんが、「ボールが下りて行くんだ」ということは意識しておいて下さい。

第3段階「ボールが後ろに行く」

下りるスピードを利用して、ボールが身体の後ろに行きます。
無理に力を入れる必要はありませんが、「ボールが後ろに行くんだ」ということは意識しておいて下さい。

第4段階「ボールが前に戻ってくる」

身体の後ろで折り返して、再びボールが前へ戻ってきます。
無理に力を入れる必要はありませんが、「ボールが前に戻ってくるんだ」ということは意識しておいて下さい。
身体の前に出た瞬間にボールを放すと、前方に転がって行きます。

上半身の動きの図解

最初はぎこちない動きでかまいませんので、ボールを持たずに、 素振りで一連の動作を繰り返してみて下さい。

簡単ですね。すぐに覚えられると思います。

実際にボールを持ってやってみると、 第2段階以降は、ボールの重さで勝手に動いてくれることが分かると思います。

そう、自分でするのは「第1段階」だけ。
後の動作には、ボールを支えること以外、一切余計な力はいらないのです。

下半身の動き「4歩助走」

どんなスポーツにおいてもそうですが、上半身より下半身を上手く使うことは、 力強く、安定したプレーをする上で、とても重要なことです。

ボールの投げ方が分かっていない人をみると、下半身の動きが全く成っていないことが多いです。

基本は、4歩助走で(4歩でアプローチを助走して)ボールを投げます。

上半身の投球動作が4段階に分けられることから、後に上半身と下半身の動きを合わせることからも、 4歩助走にすることは、真に理に適っているといえます。

これから、1段階ずつ4歩助走の順番で紹介していきます。

第1段階「右足をゆっくり前に踏み出す」

かかとから爪先へ、ゆっくり体重をかけながら右足を踏み出します。
踏み出すと同時に、身体全体を前に移動させられると、なお良し。

第2段階「左足を小さめに前に出す」

あまり意識せず、自然に歩くように左足を出します。
やや小さめに、だいたい半歩くらいでいいでしょう。

第3段階「右足を大きめに前に出す」

あまり意識しなくていいですが、やや大きめに右足を踏み出します。

第4段階「左足を大きく前に出し、スライドさせる」

左足を大きく前に踏み出し、滑らせ(スライドさせ)ます。
無理にスライドしようとする必要はありません。あくまで自然に。

4歩助走の図解

最初はぎこちない動きでかまいませんので、まずはボールを持たずに、一連のステップを繰り返してみて下さい。
慣れてきたら、『タン、タ、ターン、タン』というリズムでステップしてみましょう。

最初に出す足4歩であることさえ覚えていれば、これも簡単にマスターできると思います。

スイングにステップを合わせる

ここまで、上半身と下半身の4段階の動きを別々に行ってきましたが、 実際にボールを投げる為に、振り子スイング一往復(上半身の動き)をステップ(下半身の動き)に合わせていきます。

まずは、上半身の第1段階〜第4段階の動きと、下半身の第1段階〜第4段階の動きをそのまま合わせてみましょう。

第1段階

「右足をゆっくり前に踏み出す」と同時に「ボールを前に出す」

第2段階

「左足を小さめに前に出す」と同時に「ボールが下りて行く」

第3段階

「右足を大きめに前に出す」と同時に「ボールが後ろに行く」

第4段階

「ボールが前に戻ってくる」と同時に「左足を大きく前に出し、スライドさせ」てボールを放す。

これらを全て意識してやろうとすると、ぎこちない動きになり、とてもまともに投げられないと思います。
最初は慣れてないのもありますが、その大きな原因は第2段階〜第3段階にあります。

実際ボールを持って投げる時、第2段階〜第3段階はほとんど意識する必要がありません。
何故ならそこは、自分で力を入れて、何かをするという動きではない(自動的に行われる動きである)からです。

よって、「そうなっている」ということが理解できればOKです。

最初は素振りで一連の動きを覚えてから、実際にボールを投げて見ましょう。
ボールを振ると、第2段階〜第3段階の動きは自動化されるのが分かるはずです。

ボウリングのテクニックは、腕(ボールの振り子運動)と足(ステップ)の調整技術と言えます。
繰り返し練習することでそれを覚え、徐々にスムーズにボールを投げれるようになるでしょう。

立ち位置を決める

これでひとまず、正しいボールの投げ方ができるようになったと思います。
次は、立ち位置(スタンディングポジション)を決定します。

立ち位置とは、投げる前にボールを構える位置のことです。
適当でいいように思えますが、上級者はセンチ単位で位置を調整するほど、意外と重要なことなのです。

まずは、ファールライン(レーンとアプローチの境目の黒い線)から10cm位手前で、レーンに背を向けて立ち、 普段の歩幅より少し大きめに4歩半歩いて回れ右をして下さい。

そこがあなたの前後の位置(助走の長さ)となります。

次に左右の位置を決めます。

現時点では、アプローチに打ってある右から5番目の●(5番ドット)に左足のつま先を合わせて立って下さい。
すると、右肩がだいたい3番目のドット辺りにくると思います。

ずれていたら立ち位置を左右に微調整しましょう。

これで決定された位置があなたの基本の立ち位置となります。
スタンディングポジション(左右の位置)

前後の位置は変わることがないので、この位置を覚えておいて、これからはそこから投げるようにして下さい。
左右の位置は狙うピンによって変わるので、その都度左右に動いて調整して下さい。

ボールの構え方

次にボールを構える位置(アドレス)を決めます。
これから基本的なスタイルを作るポイントを挙げますので、実践してみて下さい。

心を落ち着けて集中

姿勢良く立ち、やや膝を曲げてリラックスします。
顎を引いたり、極端な前屈みにはならない方がいいでしょう。

ボウリングは余計な力や雑念が入ると絶対失敗します。
弓道の構えの精神(やったこと無くてもそんなイメージ)でもって臨むといいと思います。

左足を少し前へ

左足を少し前へ出すと、右足が踏み出しやすくなります。
右足に少し重心をかけて立ち、始動とともに左足に重心を移し、その流れのまま第1歩目となる右足を踏み出していきます。

ファールラインと平行に

両肩のラインをファールラインと平行になるように立ちます。
この後の助走も、レーンに向かって真っ直ぐに歩を進めます。

ボールは右肩から右胸の手前に

ボールは体の真ん中ではなく、右肩から右胸の手前に構えましょう。
その方が、次の第1段階の「ボールを前に出す」動きがスムーズに行える上、振り子スイングのブレを抑制することができます。

右脚を左脚に寄せる

ボールを右肩から右胸の手前に構えると、そのままスイングした場合、どうしても右脚に当たってしまう恐れがあります。
それを防ぐ為に、あらかじめ右脚を左脚に寄せておくと、ボールの通り道ができて脚に当たりにくくなります。
腰と右膝を、左へ寄せるように立って構えるといいでしょう。

ボールを構える高さ

ボールを構える高さは腰から肩の間がいいでしょう。

ボールの位置が高いほど投球のスピードは増しますが、振り子スイングがブレやすくなります。
逆に低いほどスピードは控えめですが、スイングが安定しやすく、コントロールを乱しません。

よって初めての方は、腰の高さからスタートしましょう。
フォームを矯正する場合もオススメです。

左手で右手をサポート

ボールは手首(リスト)を曲げずに真っ直ぐにして、手の指全体で持つようにします。
この形をこの後のスイングが終了するまでキープするのがポイントです。

ボールを支えるのは右手だけでは荷が重いので、左手でしっかり支えてあげましょう。(むしろ、左手だけで支えるくらいの気持ちで)
そうすることで、右腕に余計な力が入りにくくなります。

目線はスパットに

狙いは遠いピンではなく、レーンの手前1/4程にある▲(スパット)です。

基本の立ち位置で、右肩の位置をアプローチの右から3番目のドット●に合わせたので、 その直線上にある右から3番目のスパット▲を狙い、目線もそこに合わせます。

投球が終了するまで、目線を離さないのがポイントです。

これで投げると、ほぼ真っ直ぐボールが転がっていくと思います。
狙うピンが変わった場合は、立ち位置を左右に動かすと同時に、狙うスパットの位置も同じだけ左右に動かして下さい。

現時点ではコントロールを安定させる為に、ひたすらレーンに向かって、真っ直ぐボールを転がしましょう。

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一般人編確認テスト

これで、第1章「初めてのボウリング(一般人編)」は終了です。

次の第2章「狙い通りにボールを通す(マイボウラー初級編)」へは、
以下の条件をクリアしてからお進み下さい。

(1) 簡単なボールの投げ方をマスターした。

まだできなければ → 【戻って練習します!】

(2) ある程度狙った通りに、真っ直ぐボールが投げれるようになった。

まだできなければ → 【戻って練習します!】

(3) マイボールを1個以上持っている。

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次章からは、マイボウラーであることが前提となりますのでご注意下さい!

上記条件をクリアしたら ⇒ 【第2章へ行きます!】

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